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《相談員が解説します》老人ホームの「ここが知りたい」

人ホームの
「生活の質(QOL=Quolity Of Life)」

車いす

唐突ですが、一つご質問です。もしもお客様が将来ちょっとだけ物忘れをするようになり、車いすを利用するようになり、自宅での生活が難しくなった時、次のうちどちらの老人ホームで大事な余生を過ごされたいですか?

時々廊下の手すりで歩行練習をしたり、誤嚥性肺炎予防のため車いすから椅子に座り替えて正しい姿勢で食事をしたり、介護予防にも熱心。レクリエーションがどうにも気が向かない日には居室に戻って一人でティータイムを満喫することもできる。

職員が物を扱うように流れ作業の介護をし、1日中車いすに座らさせられ、やりたくもない折り紙や塗り絵を強要される。座り疲れたので「帰りたい」と言ったら『帰宅願望』と、帰ろうとしたら『徘徊』と言われ、ひどい場合には身体拘束に至る

極端な例を挙げましたが、生活の質(QOL=Quolity Of Life)の差は明らかです。誤解を恐れずに申し上げますと、後者では自由も尊厳も無く、施設の都合の中で生かされているだけと言えないでしょうか?しかし実は一昔前の介護施設ではこれが当たり前でした。

2000年に介護保険がスタートし、「介護の産業化」から早17年。現在の多くの有料老人ホームは見事に「サービス業」へと進化を遂げ、より高い品質や顧客満足を求めて切磋琢磨しています。

入居者のQOLが高いホームでの生活には介護保険の指針である「尊厳」「自立支援」や、入居者の個性や選択の自由があります。そして入居者もスタッフも表情が豊かで生き生きとしています。

それは運営事業者やスタッフのサービス業としてのプロ意識やそれを育む教育制度の問題であり、決して一部の高級ホームだけの話ではありません。

入居はゴールではなく、新たな充実した生活の為の第一歩です。

ホーム探しでは「新しい」「近い」「安い」といった目先のことではなく、ホーム内の雰囲気や入居者と職員の表情を大事にして頂きたいです。それがQOLのあるホームを見つける最大のポイントです。

櫛下 明徳(くしげ あきのり)

【文/櫛下 明徳(くしげ あきのり)
ベネッセの介護相談室 相談員
<介護職員初任者研修課程修了>
有料老人ホームの入居相談員と紹介センターの相談員を約6年勤めてきました。お客様の今までの軌跡と困り事に寄り添い、「終の棲家」を提案していくこの仕事に大きな責任と、更に大きな喜びを感じます。……続きを見る

0120-86-8165
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