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《相談員が解説します》老人ホームの「ここが知りたい」

人ホームの「見守りの時間」

東京ではめずらしく、大雪の降った日でした。
Aさんは窓の外を眺めて、
「あら、今日は雪なのね。あなた見てみなさいよ。」
と、感慨深げに私に話しかけてくれました。

私が介護スタッフをしていたホームでは、お部屋に一人でいると不安になってしまう方や、転倒してしまう恐れのある方にラウンジへ集まっていただいて、テレビを観たり、トランプをしたりしてお過ごしいただきます。スタッフは、つかず離れずの距離感で皆様をそっと見守ります。

窓

その日は、私が見守りの時間の担当でした。Aさんは認知症のある方。少し前の事を忘れてしまう症状が出ており、窓の外を見る度に、「まあ大変、今日は雪ねぇ」、「あなた、今日は雪が降っているわよ」と新鮮な気持ちで驚かれて、私に教えてくれます。
老人ホームでは、よくあるエピソードですが、ご自宅で家族が毎日同じ事を繰り返し話していたら、気が滅入ってしまうかもしれませんね。

ご家族様が認知症と診断され、施設入居を検討し始める方もいらっしゃいますが、高齢者向けのお住まいには幾つもの種類があります。介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム。認知症のある方への対応は施設毎に様々ですので、毎月の利用料金や立地だけでなく、入居されるご本人様の状況に合わせて選ばれると良いと思います。
特に認知症のある方の場合は、お手伝いする手の数だけでなく、見守る目の数も重要です。お身体のご状況に応じて向き不向きがありますので、ご注意ください。

先ほどのAさん。少し前の事を忘れてしまう以外は、とても明るくお元気な方でした。
私は今では介護スタッフを離れ、施設探しのお手伝いをする相談員になっていますが、雪の季節になるとAさんの事を思い出します。今もお元気でいるかしら…。

川島 国男(かわしま くにお)

【文/川島 国男(かわしま くにお)
ベネッセの介護相談室 相談員
<介護職員初任者研修課程修了>
有料老人ホームのご相談をお聞きしていると、「何を聞いていいのかも分からない」と仰る方が多数いらっしゃいます。老人ホーム選びは、突然に始めなければいけない場合が多く、何を誰に聞いていいのか……続きを見る

0120-86-8165
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